介護職の現場における大きな課題の一つに残業の多さがある。
慢性的な人手不足に頭を悩ませる介護業界ではどの事業所も人員が足りていないことでスタッフ一人ひとりの負担が大きくなりがちだ。
どんなに効率良く仕事をこなせる人間でも許容量を超える業務を時間内にこなすことは難しいのは否めない。
こうした残業の多さによる負担が精神的なストレスとなって離職者が増えるという負のスパイラルが続くことが大きな問題となっている。
残業を減らす有効な対策の一つに挙げられるのが職員同士の連携だ。
介護職員の中には周りが忙しく働いているのに自分の業務で手を煩わせたくないという理由で全て抱え込んでしまう人も少なくない。
仮に業務の遅れが数分程度だったとしても、積もり積もれば1時間以上の遅れになることもある。
1人でこなすのが難しいと感じた時は周囲に助けを求めることが結果的にスムーズに業務を終わらせることに繋がるのだ。
この時に忘れてはいけないのが感謝の気持ちと恩返しだ。
周囲の手助けを受けた時に当たり前という認識で感謝の気持ちを持てないでいれば職場の人間関係が悪くなる。
例えちょっとしたサポートでもしっかりと感謝の気持ちを伝え、相手が困った時に手助けをすることも忘れてはいけない。
介護現場では要介護者の急な容態の変化など予期せぬトラブルが起こることもある。
職員同士で緊急時に備えた対応を話し合っておくことも不要な残業を減らす有効な対策の一つだ。